「鋼の錬金術師のアニメって、2種類あるけど…どっちが面白いの？」そんな疑問を持つ方は少なくありません。
実は「鋼の錬金術師」には、2003年に放送されたアニメオリジナル展開の旧作と、2009年に原作漫画の完結に合わせて制作された**原作忠実な新作（FA）**の2つのアニメシリーズが存在します。
どちらも名作として名高いものの、世界観・ストーリー・結末が大きく異なるため、「自分に合うのはどっち？」と迷ってしまう方も多いはず。
この記事では、両シリーズの違いや魅力をわかりやすく解説し、実際に観た人たちのリアルな評価や感想も交えてご紹介します。
さらに、どちらから観るべきか、両方観るならどんな順番がおすすめかについても丁寧にまとめました。
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結論｜原作重視ならFA、ダークな世界観なら2003年版
「鋼の錬金術師」のアニメは2003年版と、2009年に制作された「FULLMETAL ALCHEMIST（通称FA）」の2種類があります。
どちらが面白いかは、好みによって大きく変わります。
原作ファンであれば、間違いなくFAがおすすめです。
原作のストーリーを忠実に再現しており、緻密な伏線やキャラクターたちの成長が丁寧に描かれています。テンポも良く、全64話の中に無駄がありません。
一方、2003年版は連載途中に制作されたため、途中からアニメオリジナルの展開に突入します。
原作とは異なる結末や深いテーマ性が話題を呼び、「切ない」「重い」といった声が多く、ファンの間で今も根強い人気があります。
結論としては、「鋼の錬金術師」の世界観を楽しむのが目的なら2003年版、原作の完成されたストーリーを追いたいならFAがベストと言えるでしょう。
後でも言いますが、個人的に新アニメのFAがアクションも多く、原作に忠実なので面白いと感じました。
「鋼の錬金術師」はアニメが2種類ある！その違いとは？
「鋼の錬金術師」には、2003年版と、2009年版が存在します。どう違うのか以下で解説します。
「鋼の錬金術師」アニメの違いまとめ
| 比較項目 | 2003年版アニメ | FULLMETAL ALCHEMIST（FA） |
|---|---|---|
| 放送年 | 2003年〜2004年 | 2009年〜2010年 |
| 制作会社 | ボンズ（BONES） | ボンズ（BONES） |
| 話数 | 全51話 | 全64話 |
| 原作との関係 | 原作序盤＋アニメオリジナル展開 | 原作に忠実（最終回まで完全再現） |
| 世界観・雰囲気 | ダークで重厚、切ない展開 | 明快で王道、希望を感じる構成 |
| テーマ性 | 哲学的・人間の業を深く掘る | 絆・成長・正義など少年漫画らしい熱さ |
| 結末 | アニメ独自の衝撃的なラスト | 原作通りの感動的な結末 |
| キャラクターの描き方 | 心理描写重視、感情に訴える | ストーリー中心、成長と伏線の妙が魅力 |
| 初心者向けか | 原作未読の人向け | 原作ファン＆初見どちらもOK |
制作会社はどちらも「ボンズ」ですが、脚本や演出陣は異なります。特にFAでは、原作に忠実に進めることを最重視したため、原作ファンにはより納得感のある仕上がりになっていますね。
僕も原作ファンでしたが、全く違和感なく見れて、さらにアクションシーンに迫力があって良かったです。
2003年版「鋼の錬金術師」｜アニメオリジナルの展開が魅力
2003年に放送された「鋼の錬金術師」は、当時まだ原作漫画が完結していなかったため、途中からアニメ独自の展開に進んでいきます。
序盤は原作に沿って進みますが、中盤以降は完全にオリジナルのストーリーへ。
原作には登場しないキャラクターや展開も多く、物語のテーマも哲学的で、非常にシリアス。
特にラストの展開は衝撃的で、賛否両論を巻き起こしました。
「少年漫画らしい明るさ」よりも、「命」「人間」「世界」といった深いテーマを掘り下げた重厚なストーリーを求める人には、2003年版が刺さります。
「FULLMETAL ALCHEMIST（FA）」｜原作に忠実でテンポも◎
2009年から放送された「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST（FA）」は、原作漫画の完結を受けて、ストーリーの最初から最後までを忠実にアニメ化した作品です。
序盤こそ原作の展開をやや早めに処理していきますが、中盤以降は丁寧に物語が描かれており、原作ファンからも高い評価を受けています。
特に、壮大な伏線回収や、キャラクターたちの熱いドラマは圧巻。アクションシーンも派手で、映像美も2003年版より向上しています。テンポの良さも相まって、「一気見しやすい」という声も多数。
明るさとシリアスのバランスが絶妙で、「王道少年漫画の完成形」とも呼ばれるクオリティの高さがFA最大の魅力です。
どっちが面白い？SNSやレビューでの評価を比較
アニメ版「鋼の錬金術師」は、どちらも高評価な名作です。
とはいえ、SNSやレビューサイトを覗いてみると、それぞれに対して異なる評価がされており、「どちらが自分に合っているか」を考える参考になります。
ここでは2003年版とFA、それぞれの代表的な感想やレビューをまとめたうえで、好みの分かれ方についても解説します。
2003年版の評価と感想まとめ
2003年版の「鋼の錬金術師」は、放送当時に多くの反響を呼び、今でも「印象に残るアニメ」として語られることの多い作品です。特に評価されているのは、重く深いテーマ性とオリジナルストーリーの完成度です。
主な高評価の声：
- 「人間の愚かさや痛みが丁寧に描かれていて考えさせられる」
- 「アニメオリジナルとは思えないほど完成度が高いラスト」
- 「音楽や演出がとにかく神。エモーショナルな作品だった」
一方で、「原作と違う展開に戸惑った」「暗すぎる」という意見もあり、万人受けするというよりは、刺さる人には深く刺さる“通好み”のアニメという立ち位置です。
FAの評価と感想まとめ
「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST（FA）」は、原作に忠実な展開とテンポの良さが魅力。特に原作を読んでいた層からは、「待ってました！」という熱い支持を集めました。
主な高評価の声：
- 「原作通りの展開で感動した。後半に進むにつれてどんどん面白くなる」
- 「伏線の回収が見事。最後までストーリーが無駄なく繋がっていて気持ちいい」
- 「テンポがよく、初心者でも入りやすい。バトルシーンも迫力があって最高！」
FAは全体的に明るさと希望が感じられる構成のため、「少年漫画らしい熱さと感動が好きな人」には非常に高評価です。
ただし、「序盤の展開がやや駆け足」「あっさりしすぎて深みに欠ける」という声も一部ありました。
ファンの声から見える「好み」の分かれ方
SNSやレビューを見ていくと、「どちらが面白いか」というよりも、好みによって評価が真っ二つに分かれる傾向があります。
| タイプ | 向いているアニメ |
|---|---|
| 原作のストーリーをしっかり追いたい | FA（2009年） |
| 重厚でシリアスなドラマが好き | 2003年版 |
| サクサク観たい、テンポ重視 | FA（2009年） |
| 独自の世界観や切ない展開が好き | 2003年版 |
2003年版は「感情に訴えかけるエピソードが多くて、忘れられない」といった余韻を残す作風。
一方でFAは「ストーリーの満足度・完成度」を重視する人に支持されています。
個人的には新アニメ（FA）がおすすめ！その理由とは？
どちらの「鋼の錬金術師」も名作であることは間違いありませんが、僕個人としては新アニメの「FULLMETAL ALCHEMIST（FA）」を強くおすすめします。
理由は大きく4つあります。簡単に説明すると、原作ファンにも、初見の人にも満足できるクオリティだからです。
原作の魅力を最大限に引き出している
FAは、原作コミックスの内容を最初から最後まで忠実にアニメ化した作品です。原作が完結してから制作されたため、伏線の回収やキャラクターの成長、物語のラストまで全てが計算された構成になっています。
特に、物語後半に向けてどんどん盛り上がっていくストーリー展開は圧巻。原作で描かれた「希望と絶望のバランス」や「命の重み」といったテーマが、丁寧にかつ力強く映像化されています。
「原作の面白さをアニメで余すことなく味わいたい！」という人には、まさにFAがベストチョイスです。
テンポがよく、一気見しやすい
FAのもう一つの魅力は、テンポの良さと構成のスマートさです。全64話と比較的長いシリーズではありますが、無駄な 回がほとんどなく、どの話もストーリーに直結しています。
また、序盤の展開は少し駆け足ではあるものの、中盤から終盤にかけては緩急のあるドラマとバトルが絶妙に配置されていて、観ていて飽きがきません。
「アニメを観る時間が限られている」「サクサク観られる作品が好き」という人にもぴったりです。
作画・バトル・演出のクオリティが高い
2009年当時のアニメとしては、FAはかなり作画の水準が高く、バトルシーンや錬金術の演出が迫力満点です。
アクション・演出・音楽の三拍子が揃っており、今見ても古さを感じない完成度を誇っています。
特に中盤以降の大規模バトルや、国家規模の陰謀に挑む主人公たちの熱い展開は、まさにアニメならではの“熱量”を感じさせてくれます。
キャラクターの表情や感情描写も繊細で、感動シーンでは思わず涙すること間違いなしです。
僕が好きなシーンは、セントラルでラースとバッカニア大尉たちが戦うシーンです。アクションがとても良かったです。
初見でも安心して楽しめる構成
FAは原作完結後の制作ということもあり、初見の視聴者にもわかりやすいよう、物語の導入やキャラクターの背景描写が丁寧に作られています。
また、序盤の伏線が終盤できれいにつながるように構成されており、「観てよかった」と思わせてくれるアニメらしいカタルシスがあります。
「鋼の錬金術師を初めて観るんだけど、どっちから？」と悩んでいる人がいたら、まずはFAから観ることを強くおすすめしたいですね。
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「鋼の錬金術師」は、2003年版と2009年版（FA）のどちらも名作であり、好みによって評価が分かれる作品です。
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