投資信託はやめとけと呼ばれる理由は?投資信託を始める前に知るべきデメリットを解説

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さまざまな投資がある中で、初心者が始めやすいのが投資信託です。

しかし、次のように投資信託に不安を感じている人はいるのではないでしょうか。

「『投資信託はやめたほうがいい』っていう声もあるけどどうなの?」

「投資信託だと利益が出にくいというのはほんと?」

ネットの中では、「投資信託はやめとけ」という声があるのも事実です。

それでは、なぜそのような声があるのか僕も実際に投資信託で投資をしているので気になりますね。

この記事では、投資信託がやめとけと言われている理由について解説します。

投資信託について正しい知識を身につけることで、安定して資産を増やしやすいので、ぜひ最後までご覧ください。

目次

「投資信託はやめとけ」と言われる理由

「投資信託はやめとけ」と言われる理由は以下の5つになります。

  • 元本割れのリスクあり
  • 運用手数料がかかる
  • すぐに利益が出ない
  • 商品の選択肢が多い
  • アクティブファンド
  • 投資のスキルが身につきづらい

それぞれ解説しますね。

元本割れのリスクあり

投資信託は投資した金額よりもプラスにならずマイナスになる可能性があります。

元本割れのリスクがあることは投資信託で投資をする上で絶対に覚えておかなければいけない

この元本割れのリスクがあることが「やめとけ」と言われる理由かもしれませんね。

投資信託で運用されている株や債券の価格は日々変動しています。

仮に購入時の価格が10000円だった投資信託Aが、1ヶ月後に12000円になれば、2000円利益

しかしながら、10000円で買った投資信託Aが1か月後に9000円になってしまったら、1000円マイナスとなる

このように投資信託の価格は常に変動しているために、投資した元本の保証がないことは「やめとけ」と言われる理由の1つではないでしょうか。

運用手数料がかかる

投資信託には運用するための手数料が必要です。

これを信託報酬と言います。信託報酬は投資信託を運用している運用会社や信託銀行に支払われます。

信託報酬は毎日計算して支払いをしており、投資信託の基準価格は信託報酬が差し引かれた価格が表示されている

信託報酬の額は、それぞれの商品によって違います。

高いものだと、1%を超える場合もあります。

低いものだと、0.5%以下の商品もあります。

1%以上の信託報酬だと、運用しているだけでかなりの手数料がかかってしまいます。

そのため、投資信託は保有しているだけでコストがかかってしまうのがデメリットになりますね。

すぐに利益が出ない

投資信託は分散投資をして、長期的に保有することで商品が値上がりをして少しずつ利益を出します。

つまり、

ローリスクローリターンであり、すぐには利益が出ない。

また、投資信託は元本保証ではないので、長期的に投資をしたからといって、絶対にお金が増えるわけではありません。

利益を出すのに時間がかかる点と、元本割れのリスクがある点からお金を早く増やしたい人には向いていない投資かもしれません。

このことが、投資信託はやめとけと言われる理由かもしれませんね。

投資信託を利用する場合は10年、20年先のことを考えて、資産運用をする必要があります。

商品の選択肢が多い

投資信託は商品の選択肢が多く、2023年で5900本以上ある

この数は、日本で上場している企業数よりも多いです。(2023年9月現在は3903社)※日本取引所グループより

投資信託は選択肢が多いので、商品選びが難しいことが「やめとけ」と言われる理由ではないでしょうか。

商品の選択肢が多すぎることで、どれを選んでいいかわからずにやめてしまうこともあるかもしれません。

また間違った商品選びをしてしまうと、利益が出せずに元本割れをしてしまう恐れもあります。

そのため、投資信託を始める場合は正しい投資の知識を持って望む必要がありますね。

アクティブファンド

投資信託には、次の2つの種類があります。

  • アクティブファンド
  • インデックスファンド

その中でもアクティブファンドは、ハイリスクハイリターンの商品であり、投資初心者にはあまり向いていない商品です。

その理由が以下になります。

  • 運用目標が指数を上回ること(つまりハイリスク・ハイリターン)
  • 手数料が高い
  • インデックスファンドよりも分散性が低い

このようにアクティブファンドは投資のリスクがインデックスファンドよりも高いです。

そのため、これから投資信託を始める方は、まずは安定した投資ができるインデックスファンドを選ぶことをおすすめします。

「投資信託はやめとけ」と呼ばれる理由の対処法

先ほど紹介した「投資信託はやめとけ」と呼ばれる理由の対処法についてここでは解説します。

ぜひ参考にしてください。

  • 定額の積立投資を行う
  • 運用手数料が0.1〜0.3%
  • 現金に余裕を持って投資する
  • 投資の知識を身につける
  • インデックスファンド

定額の積立投資を行う

定額の積立投資を行えば、元本割れのリスクを減らせます。

毎月決まった額を積立投資をすることで、相場が下がったときに多く買い、相場が上がったときに少なく買うことができる(ドルコスト平均法)

一度に大きく商品を投資する場合だと、相場が下がったときに大きく利益を失う可能性があります。

しかしながら、毎月定額で投資することで時期を分散させることができ、価格を平均化できます。

仮に積立投資中に大きく値下がりしても、その分多く商品を買えるので、その後相場が上がれば利益を出せる場合があります。

少し難しいかもしれませんが、定額の積立投資はリスクの分散ができると覚えておきましょう!

運用手数料が0.1〜0.3%

投資信託を選ぶときは、できるだけ運用手数料が低い商品を選ぶことがおすすめ

目安は0.1〜0.3%の信託報酬がいいでしょう。

例えば、人気の投資信託である「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」の信託報酬は0.09372%と0.1%を下回っています。

この信託報酬の低さも「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」が人気である理由の1ですね。

今後投資信託を選ぶときは運用手数料(信託報酬)もどのくらいなのかチェックしてください。

現金に余裕を持って投資する

投資信託を始めるときは、ある程度の現金を持っておく必要があります。

貯金がない状態で投資信託を購入してしまうと、もし大きなお金が必要なときに困る

投資信託は短い期間では利益を出すことは難しいです。

もし急にお金が必要なときに、投資信託を売却をしても相場によってはマイナスになっているかもしれません。

そのため、投資信託を始めるときは、自分の生活に影響が出ない余剰資金で行いましょう。

投資の知識を身につける

投資信託は気軽に始めることができますが、投資の知識を身につけることは必須

何もわからないまま投資信託を始めると、失敗する可能性が高いです。

単語の意味やチャートの動きがわかるだけでも、商品選びにとても役に立つので勉強しましょう。

僕もわからないまま投資を始めるのは不安だったので、本やYouTubeで勉強してから始めました。

今ではあのとき勉強していてよかったなと思っています。

インデックスファンド

投資信託の購入を始める人はインデックスファンドから選びましょう。

その理由は以下の表を見ればわかると思います。

スクロールできます
インデックスファンドアクティブファンド
運用方法  指数と連動した値動き指数を上回る運用を目指す
特徴 安定した値動きで、ローリスクローリターン値上がりや値下がりの幅が多く、ハイリスクハイリターン
手数料低い高い

このようにインデックスファンドはローリスクローリターンで行うことができ、手数料も安いです。

どちらが初心者にとって良いのか明白ではないでしょうか。

投資信託を始める人は圧倒的にインデックスファンドからがおすすめです。

アクティブファンドはかなりリスクが大きい投資になると思います。

投資の神様である「ウォーレン・バフェット」もインタビューで、インデックスファンドの投資を勧めていますね。

投資信託の魅力

投資信託は人によっては「やめとけ」となるかもしれません。

しかしながら、何度も言いますが投資信託はこれから投資を始める人にはおすすめです。

そこでここからは投資信託の魅力について解説します。

  • 少額で始められる
  • 運用をプロに任せられる
  • 分散投資でリスクが減らせる
  • 複利を活かせる
  • つみたてNISAやiDeCoを利用できる
  • さまざま会社や地域に投資ができる

少額で始められる

投資信託はネット証券会社によっては100円から始められます。

正直、100円から投資をしても利益はごくわずかです。

しかしながら、実際に口座を作って投資をする経験をすることはとても大事です。

投資する経験を持つことで投資へのハードルが低くなりますね。

最初は少額から始めてお金に余裕を持てれば、徐々に投資金額を増やしていけば、将来のための資産を築けていけるのではないでしょうか。

運用をプロに任せられる

投資信託は投資家(私たち投資をする人)から集められたお金を運用会社がどうやって運用するのか決めます。

つまり、

どの商品を売ってどの商品を買うのかの運用はプロが行ってくれる

そのため、投資信託は運用の知識があまりない私たちでも、すぐに投資を始められます。

しかし、投資信託の商品選びにはある程度の知識が必要なので、ぜひ勉強してくださいね。

分散投資でリスクが減らせる

投資信託では1つの商品でさまざま企業に投資ができ、分散投資ができる

そのため、1社の株の値段が下がってしまったも大きな影響にはなりません。

ところが、個別株投資で持っていた株の値段が大きく下がると、利益がなくなるか可能性があります。

このように投資信託は分散投資をしており、マイナスになるリスクを減らせるのが魅力の1つです。

複利を活かせる

投資信託で毎月定額購入すると複利の効果を活かすことができ、利益を増やしていきます。

複利とは?

複利とは元本についた利益に対して、利益がつくこと。

つまり、元本に対して発生する利益を、再度元本として加えられることで、元本が成長する仕組み。

「元金だけに対して利益がつく単利」に対して利益が増える割合が多いことが特徴

投資信託は長期間運用する目的で購入することが多いです。

投資信託で得た利益を再投資することで、複利の効果を得ることができる

投資信託を購入するときに、「分配金なし」を選択すれば、利益が再投資されます。

投資信託には「分配金あり」と「分配金なし」の2種類のタイプがある
分配金あり:運用で得た利益を受け取ることができる。利益を確保できる。
分配金なし:運用で得た利益を再投資に回す。複利効果が得られる

複利の効果を得たい人は、「分配金なし」投資信託を選ぶようにしましょう。

ただし、購入している投資信託がマイナスになっている場合は複利の効果を得られないので、注意しましょう。

NISAやiDeCoを利用できる

投資信託はNISAやiDeCoから購入もできます。

つみたてNISAやiDeCoを利用して投資信託を行うと、利益にかかる税金が非課税になる

そのため、これから投資信託を始める人はつみたてNISAやiDeCoを活用することをおすすめします。

通常、投資信託で得た利益には税金が約20%ほどかかります。

例えば、100万円を投資した投資信託が120万円になって売却した場合、利益分20万円分に税金がかかる

よって20万円に20%の税金がかかり、利益は16万円になる

このように利益には20%の税金がかかります。

しかしながら、NISAやiDeCoを利用すると一定の範囲内ではありますが、利益にかかる税金が免除されます。

20%の税金が免除される効果はとても大きいので、これから投資信託を始める人は、NISAなどの税制優遇制度を活用しましょう。

さまざま会社や地域に投資ができる

投資信託では、集めた資金を運用のプロがさまざまな会社や地域に分散投資を行います。

少ない金額でGoogleやAppleなどの大企業にも投資ができるが投資信託の魅力です。

『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』などの米国の代表的な株価指数であるS&P500と連動した投資信託では、GoogleやAppleなどの株も組み込まれている

個人が米国のGoogleやAppleなどの個別株に投資することはリスクもあり、難易度も高いです。

しかし、投資信託では少額から『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』などを購入できるので、GoogleやApple、他にはAmazonなんかにも投資していると言えますね。

このように、投資信託ではさまざまな会社や地域に投資ができることも魅力の1つです。

投資信託はやめたほうがいい人

投資信託は上記のように多くの魅力がある金融商品です。

しかしながら、どんな人でもした方がいいかと言われれば、それは違います。

ここでは、投資信託はやめた方がいい人をご紹介します。

  • 短時間で利益が欲しい人
  • 必ず利益を上げたい人
  • 自分で投資先を選択したい人
  • 貯金がほとんどない人

短時間で利益が欲しい人

投資をする人の中で、短い時間で利益が欲しい人はいるかもしれません。

すぐに利益を上げたい人には、投資信託は向いていない

投資信託は利益を出すまでに時間がかかる金融商品です。

年数をかけて少しずつ利益を出し、その利益を再投資することで利益が増えるのが投資信託です。

そのため、短時間で利益が欲しい人には投資信託は合わないでしょう。

短時間で利益が欲しい人は、デイトレードなどの短期投資などの別の方法があります。

長期投資と短期投資の違いについてはこちらの記事で解説しています▼

必ず利益を上げたい人

投資信託は元本保証ではありません。

つまり、投資した金額がマイナスになってしまう可能性があります。

100万円分投資したのに価格が90万円分になってしまい、10万円にマイナスになった

ということは起こり得るのが投資信託です。

必ず利益を上げたい人にとって、投資信託はリスクがあるのでやめた方がいいかもしれません。

投資信託する場合は元本割れのリスクがあることを理解しましょう。

自分で投資先を選択したい人

自分で投資先を選択したい人も投資信託は向いていないと言えます。

投資信託は運用の専門家が自分の代わりに投資先やその配分を決めて投資を行います。

よって、投資信託は自分ではどこに投資をするかを決めることができません。

自分で「この企業に投資したい!」と考えている人は、投資信託ではなく、個別株投資がいいかもしれませんね。

貯金がほとんどない人

投資信託を始める前に、ある程度の貯金があるほうがいい

すぐに使える現金がないと、何かお金が必要になったときに困るからです。

投資信託は将来のために資産を運用して増やすことが目的なので、急な出費に使うのはおすすめできません。

投資信託を始めるときは、急な出費に耐えられるだけの資金を残しておいてから行うのが、理想的です。

自分の貯金や生活に無理のない範囲で投資は始めましょう。

投資信託を利用した方がいい人

それでは、先ほどのやめた方がいい人の反対に投資信託を利用した方がいい人をご紹介します。

投資信託を始めるか悩んでいる人は参考にしてください。

  • 少額から投資を始めたい人
  • 投資にかける時間がない人
  • 分散投資がしたい人
  • 貯金がある人

少額から投資を始めたい人

「投資に興味があるけど、少額から始めたい」と考えている人は投資信託はピッタリです。

投資信託は「SBI証券」などのネット証券では、100円からでも始めることができるので資金がない人でも始められます。

そして、少しずつ投資額を増やしていけばOKです。

少額から始める場合は、楽天証券などのネット証券からできるので、利用してください。

分散投資がしたい人

投資のリスクを減らしたい人にも投資信託はおすすめです。

個別株の場合は、株を持っている企業の株価が暴落すると、そのままマイナスになっていまいます。

しかし、投資信託はさまざまな企業の株が1つになっているので、1つの企業の株価が暴落してもあまり影響が出ません。

もちろん、国全体で景気が悪くなると影響が出ますが、1つの企業の影響は少ないのが投資信託です。

そのため、リスク軽減の分散投資がしたい人にも投資信託は向いている金融商品ではないでしょうか。

貯金がある人

やっぱり投資信託を始めるときは貯金があったほうが絶対にいいです。

貯金をせずに、すべて投資信託に回すのはリスクが高いでしょう。

僕も投資をするときは、何かあったら怖いのである程度の貯金をしてから始めました。

ぜひ貯金をしてから、投資は始めましょう。

投資信託を始めるときのポイント

最後にこれから投資信託を始めるときのポイントをご紹介します。

  • ネット証券を利用する
  • NISAを利用する
  • 積立投資で運用する

ネット証券を利用する

まだ証券口座を作っていない人は、ネット証券でぜひ口座を開いてください。

ネット証券のメリットは以下になります。

  • 手数料が対面店舗型よりも安い
  • オンラインでどこでも取引ができる
  • さまざまな金融商品に投資ができる

店舗型の場合は人件費や家賃などの固定費がかかるために、手数料が高いことが多いです。

しかし、ネット証券はオンラインなのでどこでも取引ができて、手数料も安く設定されています。

家で自由に金融商品を売り買いできるのはとても便利ですね。

また、家で簡単に口座を作ることも可能なところもいいです。

そのため、今から口座を作る人はネット証券一択ではないかと個人的には思います。

これから投資信託を始める人はぜひネット証券を利用してくださいね。

NISAなどの税制優遇制度を利用する

投資信託するなら、NISAで始めるのが必須です。

NISAを利用することで、利益にかかる税金を非課税にできます。

2024年からは新しいNISAが始まり、現行NISAよりも大幅に改善されました。

ぜひ新NISAを利用して投資信託を始めてください。

新NISAについてこちらの記事で詳しく解説しています▼

積立投資で運用する

投資信託は積立投資で運用することで、複利が活かせます。

複利を活かすことで、雪だるま式に利益が増える可能性があります。

ネット証券であれば、手数料が安く毎月自動で積立をしてくれるので、忙しい人でも簡単に積立投資ができます。

ぜひ投資信託を運用するときは、積立投資を活用してくださいね。

まとめ

今回は投資信託はやめとけと言われる理由について解説しました。

まとめると、次のような理由から投資信託はやめとけとなっている考えられます。

  • 元本割れのリスクあり
  • 運用手数料がかかる
  • すぐに利益が出ない
  • 商品の選択肢が多い
  • アクティブファンド
  • 投資のスキルが身につきづらい

人気の金融商品である投資信託であっても、さまざまなリスクがあることを理解して投資をする必要があります。

そして、人によっては投資信託が合わない人もいて、そんな人が「投資信託はやめとけ」と言っているかもしれませんね。

ところが、投資信託は長期的に資産を形成するにはおすすめの金融商品です。

投資信託に興味がある人は、ぜひネット証券の口座を開いて投資信託を始めてみてくださいね。

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